#マツモト建築芸術祭17 まつもと市民芸術館① 2月19日ちょっと特別な夜
2月19日夕方から予報通り雨が降り始めました。
夕方18時前のあがたの森通りは、まつもと市民芸術館へ向かう人の波が出来ていました。
まつもと市民芸術館は、世界的な建築家伊東豊雄氏が設計しました。
そのフォルムの美しさは、この場所では収まり切れない。日が暮れて光が灯る時間に見る度に、奥行きの深さを活かしきれていない場所が残金に思います。
夜の海に漂う美しい船のように見え、大海原に放ちたい気持ちになる建築です。設計では上から見るとバイオリンのフォルムを模したようですが、上から見ることは残念ながら、中々叶いません。
マツモト建築芸術祭①
建築年 平成16(2004)年 設計者 伊東豊雄 施工者 竹中工務店
平成16(2004)年に長野県出身の世界的建築家、伊東豊雄氏の設計で建てられた、舞台芸術のためのホールを備えた文化施設。
舞台を敷地中央に、客席を敷地奥へ配置することで、人々が回遊する範囲を広げ、表裏の無い開放的で自然に人が集まる空間を創り出している。湧水が豊富な地の利を生かし、建物周りには水を配している。曲線を使った外壁はガラスの面と、ガラスを象眼したGRC(ガラス繊維強化コンクリート)板の面で構成され、内部は柔らかな光で満たされる。主ホールは、4層のバルコニー席がある馬蹄形で、4面舞台を備え、幅広い演出に対応できるように計画されている。屋上は芝生広場になっており、この場所にあったライラック公園の名残としてライラックが植えられており、一般に開放されている。
第47回BCS賞を受賞している。また、音響家が選ぶ優良ホール100選に選ばれている。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
井村一登 Kazuto Imura
平成2(1990)年、京都市生まれ。平成29(2017)年、東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。ハーフミラー、球体鏡、LED などを用いて視覚や認識にかかわる光学的作品を手掛ける。近年は鏡の歴史とルッキズムに関心を寄せ、鏡の素材・技法を再構成し「自分が映らない」鏡を制作している。
主な個展に、『井村一登 展 mirrorrim』(日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー、東京/2021)。「NONIO ART WAVE AWARD 2021」審査員特別賞名和晃平賞受賞。(マツモト建築芸術祭公式サイトより)
以前エスカレーターがあった場所は白く塗られています。
井村さんの作品が、階段に並べられています。
2月19日 今夜はちょっと特別な夜
松本CINEMAセレクト映画上映会「セロニアス・モンクの世界」が小ホールで上映会がありました。
最高の映画でした!
そしてもうひとつ主ホールでは白井晃さん演出の「マーキュリー・ファー」の演劇の公演もありました。
吉沢亮 北村匠海W主演で、チケット入手困難の中チケットを取れた幸せな人とたちが、こんなにも沢山
次から次へと来る人で階段は埋め尽くされていました。
1月29日から2月20日まで開催された「マツモト建築芸術祭」も終了致しました。
多くの方が、例年にない寒さの松本市街地を黒と黄色のリーフレットを手に街を歩く姿を見かけました。
芸術に触れ、建築を愛で、そこに携わる人の温もりを感じ、松本の良さを再確認出来たとても素晴らしいイベントでした。
この企画は、マツモト建築芸術祭実行委員会〔委員長:齊藤忠政、総合ディレクター:おおうちおさむ〕と会場になった各施設と多くのボランティアスタッフにより運営されました。また観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の助成も受けています。
最後になってしまいましたが、NaganoArt+の今井さんによるおおうちおさむさんへのインタビュー記事をご紹介します。
ぜひ読んでください。